皆さま こんばんは!
三重県議会では3月23日に遂に「多様な性的指向•性自認に関する三重県条例(仮称)」が採決されます。僕らが昨年から始めたパートナーシップ制度を三重県に導入しようという活動を通して知った三重県のLGBTQ+に関する問題をまとめてみました。(長文です)
三重県知事は以前よりLGBTQ+が暮らしやすい社会の実現に向けて前向きな知事でした。当初の「多様な性的指向•性自認に関する三重県条例(仮称)」条例案にはパートナーシップ制度の文言が記載されていました。
この条例についての検討会議委員には1人をのぞいてパートナーシップ制度導入に賛成されておりましたが、なぜか委員のメンバー1名(LGBTQ+当事者)が三重県外から招致されパートナーシップ制度を強行に反対されました。何故そして誰がなんの意図で彼をメンバーにされたかは不明です。
そして、中間案にはパートナーシップ制度の文言が削除されておりました。
またこの条例とは別の「差別解消を目指す条例検討調査特別委員会」には当事者が参考人招致されたが、性的マイノリティに対する差別の実態を聴取するのが目的なのにも関わらず、性的マイノリティに対する差別発言に抗議する人たちを非難したり、パートナーシップ制度を求める人たちを軽んじる言動が繰り返されました。僕たちもこの特別委委員会を傍聴しましたが聞いていて気分が悪くなりこれ以上聴いていられないような内容でした。この委員会の動画は三重県のサイトで見ることができるのでご自身で確認していただけるのが一番だと思います。この件についても何故そして誰がなんの意図で彼を招致したのかは分かりません。
そして、「多様な性的指向•性自認に関する三重県条例(仮称)」の最終案に向けて①パブリックコメントが350件以上集まった。②三重県内全ての市町(29市町)に聞き取りをしたところ、21市町が県での導入が望ましいとの意見であった。③当事者や地域の方々から要望をいただいた。343名もの方がパートナーシップ制度を導入してほしいとお手紙やメッセージを書いてくださいました。④パートナーシップを導入している自治体(伊賀市)への聞き取りでは、制度があることで存在を認められたこと自体への喜びの声がある。導入後苦情やトラブルがない。⑤三重県の高校生達が1330人分もの署名を集めた。以上のように僕らも含め多くの人たちが必死になって活動しました。
にもかかわらず最終案でもパートナーシップ制度が盛り込まれなかった。(条例ではなく要綱で導入される予定)
そして、今年になって今まで(彼が市議会議員の時代から)懸命にLGBTQ+当事者の為に活動されていた稲森県議会議員がLGBTQ+当事者(上記の参考人招致された人物)から訴えられるということが起きた。こんなにも僕ら当事者の為に活動されている議員が当事者から訴えられるのは理解できない、憤りを覚えます。稲森議員の今までされていた活動を見れば彼がどのような人物か理解していただけると思います。
そして、今月三重県議会小林貴虎議員から同性婚に対して問題発言(ツイート)が見られた。実際のツイートを見て確認してください。
まもなく「多様な性的指向•性自認に関する三重県条例(仮称)」が採決されようとしている三重県議会の議員であり、「差別解消を目指す条例検討調査特別委員会」のメンバーでもある議員がこのようなツイートをされても良いものだろうか?
以上が三重県で起きた一連の流れです。
今もまだ上にあげたような現実があるからこそ、パートナーシップ制度が必要なんだということを改めて強く知っていただきたいです。
パートナーシップ制度はLGBTQ+がこの街に存在するという前提で街づくりがされます。
だから必要なのです。ここからがスタートなのです。
パートナーシップ制度は日本の人口の3割以上をカバーされるようになりました。
でも、反対に日本の人口の6割以上の人々はこの制度を利用できません。
6割以上の日本人がLGBTQ+がいない前提の街でくらしているのです。
日本中のすべての街に私たちLGBTQ+当事者は存在しています。
LGBTQ+に偏見を持った首長が誕生すればいつ何時パートナーシップ制度が削除されるかもしれない。
なので要綱より条例で僕らの存在を認めてほしい。
そして、条例より法律で僕らの存在を認めてほしい。
伊賀市にパートナーシップ制度ができて5年
今年9月には三重県でパートナーシップ制度が施行される予定です。
そして、声を大にして言いたい。日本にパートナーシップ制度を!
コメントをお書きください